妊娠14週の赤ちゃんは、頭からおしりまで(頭殿長)が約8.5〜9cm、体重は約43g。ちょうどレモン1個くらいの大きさです。いちばんの変化は、顔の筋肉が動きはじめて、しかめる・口をすぼめるといった「表情」をつくれるようになること。指しゃぶりをする子もいます。数値はすべて目安で、赤ちゃんの育ち方には個人差があります。
妊娠14週の赤ちゃんの大きさは?レモン1個ほど
妊娠14週(14週0日〜14週6日)の赤ちゃんの大きさの目安です。
- 長さ:約8.5〜9cm(頭からおしりまで=頭殿長・CRL)
- 体重:約43g。Mサイズの卵1個(約60g)より少し軽いくらいです。
- 大きさのイメージ:レモン1個ほど。アプリや雑誌によっては、桃やアボカドにたとえられることもあります。
これは「この週の平均的なところ」であって、合格ラインではありません。同じ14週でも小さめの子も大きめの子もいます。健診で「少し小さめですね」と言われると胸がざわつくと思いますが、大切なのは1回の数値ではなく、これから何回かの健診で育ちが続いていくかどうかです。
アプリの数字と、エコー写真の数字が合わないとき
理由は主に2つあります。ひとつは測り方が途中で変わること。妊娠14週ごろまでは「頭からおしりまで」(頭殿長・CRL)で測り、20週前後からは「頭からかかとまで」(身長)で表すのが一般的です。だから週数ごとの表を見比べると、ある週から急に数字が伸びたように見えます。赤ちゃんが突然大きくなったわけではありません。もうひとつは、日本の健診ではこの時期、CRLではなく児頭大横径(BPD)を測ることが多いこと。14週なら約2.5〜3cmで、推定体重(EFW)が出るのはもう少し先の時期です。エコー写真の数値の意味は、その場で担当の医師や助産師に聞くのがいちばん確かです。
妊娠14週は「妊娠4ヶ月」。週数の数え方と、中期はいつから
妊娠週数は、最後の月経が始まった日を「妊娠0週0日」として数えます。実際に受精するのはそこから約2週間後の排卵のころなので、妊娠14週は、受精から数えるとおよそ12週間です。「心当たりの時期と2週間ずれている」と感じても、それで合っています。
月数は4週で1ヶ月。妊娠4ヶ月は12週0日〜15週6日なので、妊娠14週は妊娠4ヶ月の後半にあたります。
少しややこしいのが「中期」の始まりです。海外のアプリや書籍では13〜14週から second trimester(妊娠中期)と数えますが、日本では妊娠5ヶ月(16週)からを妊娠中期とするのが一般的。同じ14週でも、アプリでは「中期に入りました」、母子健康手帳の区分では「初期の終わりごろ」と表示が違うのはこのためで、どちらかが間違っているわけではありません。なお「安定期」は医学用語ではなく、流産の頻度が下がってくる時期をやさしく言い表した言葉。何も起こらないという意味ではないので、これまでどおり体調の変化には耳を澄ませてください。
妊娠14週の赤ちゃんに起きていること
- 顔の筋肉が育ち、しかめっ面をしたり口をすぼめたりと、表情の動きが出てきます。
- 指しゃぶりを始める子もいます。
- からだの表面を細いうぶ毛(ラヌゴ)がおおいはじめます。
- 首が伸びて頭がまっすぐ起き、あごと胸のあいだにすき間ができてきます。
- 腎臓が働きはじめ、おしっこを羊水の中に出しています。
- 外性器の形ができあがります。エコーで性別が見えることもありますが、この時期はまだはっきりしないことが多く、次の健診で見え方が変わることもよくあります。
赤ちゃんはさかんに手足を動かしていますが、まだ小さいので、その動きがおなかに届くのはもう少し先です。胎動をはっきり感じるのは、初めての妊娠で18〜20週ごろ、経産の方で16〜18週ごろが目安。今の時期に感じなくても、まったく心配いりません。いま胎動を数える必要はありませんが、これから毎日はっきり感じるようになったあとで「いつもより明らかに少ない・弱い」と思ったときは、様子を見ずにその場で産院へ電話してください。
妊娠14週のママのからだに起きやすいこと
つわりの波が引きはじめ、食べたいものが出てくる人が増える時期です。一方で15〜16週ごろまで、人によってはもっと長く続くこともあります。まわりが「そろそろ楽になるよ」と言うのに自分はまだつらい——それも珍しいことではありません。水分がとれないほど吐くときは、我慢せず産院に相談してください。
- だるさが抜けて、少し体力が戻ってくる
- 子宮が骨盤から出て、下腹部がぽっこりしてくる。ウエストがきつく感じる(おなかの出方には大きな個人差があります)
- おなかの脇がチクッ、ズキッと引きつれる(円靭帯痛)。急に立ち上がったとき、くしゃみ、寝返りで起きやすく、数秒〜数分でおさまるのが典型です
- 鼻づまり、鼻血(妊娠性鼻炎)
- 歯みがきのときに歯ぐきから出血する(妊娠性歯肉炎)
- 頬や首、わきの下、乳輪が黒ずむ、おなかに正中線が出る(多くは産後に薄くなります)
- 便秘、立ちくらみ、軽い頭痛
薬について。市販の風邪薬や痛み止め、漢方、ハーブティー、サプリメントも含めて、妊娠中は自己判断で飲まないのが基本です。飲んでよいかどうか、量はどうかは、必ず医師・助産師・薬剤師に確認してください。すでに持病の薬を飲んでいる方は、自分の判断でやめないことも同じくらい大切です。
次の健診で聞くこと、スマホにメモしておく
診察室に入ると、聞こうと思っていたことがすっかり飛んでしまうもの。「中期の胎児スクリーニングはいつ受けますか」「この症状は様子を見ていいですか」「困ったときの連絡先と時間帯は」——3つでも書き出しておくと、健診の帰り道の気持ちがずいぶん軽くなります。
妊娠14週にやっておきたいこと
- 母子健康手帳と妊婦健診の受診票:まだ受け取っていなければ、早めに住んでいる市区町村の窓口や保健センターへ妊娠届を。健診費用の補助が受けられます。
- 分娩する産院の予約:地域や施設によっては早い時期に埋まります。里帰り出産を考えているなら、里帰り先の受け入れ条件(何週までに一度受診が必要か など)も今のうちに確認しておくと安心です。
- 中期の胎児超音波(形態)スクリーニング:18〜20週ごろに行う施設が多く、予約が必要なこともあります。まだ予定が決まっていなければ、次の健診で聞いておきましょう。
- 出生前検査を考えている場合:初期の検査(NT計測を含む組み合わせ検査など)の時期を過ぎていても、15週以降に受けられる検査があります。受ける・受けないの判断も含めて、担当医や遺伝カウンセリングで相談してください。
- 妊婦歯科健診:多くの自治体で無料または助成があります。歯ぐきのトラブルが出やすい今の時期にぴったりです。
- 職場への報告と配慮の相談:症状がつらいときは「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」で、医師の指示を勤務先に伝えることができます。
- 次の健診の日程確認:日本では23週ごろまで4週間に1回が目安です。
健診の回数や公的な制度、検査の名前や時期は国や地域によって本当に違います。このページはあくまで一般的な目安なので、優先すべきはあなたの担当医・助産師と、住んでいる地域の案内です。
すぐに産院へ連絡してほしいサイン
「これくらいで電話していいのかな」と我慢する必要はまったくありません。迷ったら連絡してください。次のときは、時間帯にかかわらずすぐに産院へ。
- 出血(少量でも、茶色っぽくても)
- 強い、あるいは続く下腹部・おなかの痛み
- 水っぽいものが流れ出る、下着が濡れ続ける(破水の疑い)
- 発熱(38℃以上)や悪寒
- 強い頭痛に、目のチカチカ・かすみ、または手や顔の急なむくみをともなうとき
- 排尿時の痛み、残尿感、背中や脇腹の痛み
- 嘔吐が続いて水分がとれない
- そのほか、突然の激しい症状や「いつもと明らかに違う」と感じるとき
妊娠の道のりは人によって本当にさまざまです。以前に喪失を経験した方、ひとりで妊娠期を過ごしている方にとって、14週は「もう安心していいのかな」と気持ちが揺れる時期かもしれません。不安が消えないことは弱さではありませんし、健診と健診のあいだに産院へ電話するのも迷惑ではありません。この先の見通しを持っておきたいときは、妊娠週数ごとの変化をまとめた週数ガイドもどうぞ。
妊娠14週の「いま」を、記録に残しませんか
Babymindなら、妊娠週数の記録から、生まれたあとの発育・成長の記録、睡眠の記録、AIによる泣き声分析、妊娠中に食べていいものの検索、赤ちゃんの名前さがし、そしてパパ・ママのコミュニティまで、11言語で使えます。
Babymindを無料でダウンロード