妊娠と週数

妊娠週数ガイド:毎週からだと赤ちゃんに起こること(症状と大きさ)

妊娠5週から40週まで、赤ちゃんの大きさと、その時期によくある症状、そして「いま何をすればいいか」を週ごと・三半期ごとにわかりやすくまとめました。はじめての妊娠で不安なあなたが、毎週「これで大丈夫」と思えるためのガイドです。

妊娠がわかった瞬間から、頭の中はきっと「いま赤ちゃんはどれくらいの大きさ?」「この症状は普通なの?」という問いでいっぱいになります。妊娠は最後の月経が始まった日(最終月経開始日)から数えるので、実際に赤ちゃんが宿るより約2週間早くカウントが始まります。だから「妊娠5週」でも、赤ちゃんが育ち始めてからはまだ3週間ほど、というわけです。少しややこしく感じても大丈夫。このガイドでは、妊娠の全40週を三半期(トリメスター)ごとに区切り、赤ちゃんの大きさその週によくある症状、そしていま何をすればいいかを、順を追ってやさしく案内します。

大切なことを先にひとつ。妊娠の経過はひとりひとり違います。ここに書かれた症状が全部出る人もいれば、ほとんど感じない人もいて、どちらも正常です。赤ちゃんの大きさも目安であって、健診で測る数値とは多少ずれます。気になることがあれば、いつでも自分の産婦人科医や助産師に相談してください。それが何より確かな安心につながります。

「妊娠○週」は何ヶ月?数え方の基本

妊娠は40週、約10ヶ月(いわゆる「十月十日(とつきとおか)」)です。妊娠週数は4週=1ヶ月で数えます。たとえば妊娠12週は4ヶ月の終わり、妊娠20週はちょうど折り返しの5ヶ月です。出産予定日は最終月経開始日から280日(40週0日)後として計算されますが、予定日ぴったりに生まれる人はむしろ少数。妊娠37〜42週に生まれれば「正期産」で、まったく心配いりません。

第1三半期(妊娠1〜13週):見えないけれど、いちばん劇的な時期

お腹はまだ目立ちませんが、体の中では受精卵が心臓も脳も持つ赤ちゃんへと一気に育っていきます。同時に、ホルモンの急激な変化でつわりや強い眠気が出やすいのもこの時期。何もしていないのにぐったり疲れるのは、あなたの体が新しい命を育てる大仕事をしているサインです。

妊娠5〜8週:赤ちゃんはゴマ粒からブルーベリーへ

赤ちゃんの大きさ:5週でゴマ粒ほど(約2mm)、8週でラズベリーやブルーベリーほど(約1.5cm)。この数週間で心臓が動き始め、手足のもとになる芽が現れます。

よくある症状:

  • つわり(吐き気・においに敏感になる)。朝だけでなく一日中続くこともあります。
  • 強い眠気とだるさ。
  • 胸の張りや痛み、乳首の色が濃くなる。
  • 頻尿、軽い下腹部のチクチク感。
  • 少量の出血(着床出血)。ただし出血は必ず受診の目安として覚えておいてください。

妊娠9〜13週:レモンほどに育ち、つわりの山を越える

赤ちゃんの大きさ:9週でぶどう粒、13週でレモンほど(約7〜8cm)。指やまぶたができ、もう「赤ちゃんらしい」姿になります。

よくある症状:多くの人は13週ごろからつわりが和らぎ始めます。一方で、お腹の張りや便秘、唾液が増える、情緒が不安定になるといった変化も。13週の終わりで第1三半期は終了し、流産のリスクも大きく下がります。

いま何をすればいい?産婦人科を受診して妊娠を確定し、健診のスケジュールを立てましょう。葉酸を含む妊婦用サプリは赤ちゃんの神経管の発達を支えるので、できるだけ早く始めるのが理想です。たばこ・アルコールはやめ、カフェインは控えめに。この時期の症状をもっと詳しく知りたい方は、妊娠初期の症状をくわしく解説したガイドもあわせて読んでみてください。

つわりがつらいときのヒント

空腹になると吐き気が強まりやすいので、こまめに少量ずつ食べるのがコツ。枕元にクラッカーを置いて起き抜けに口にする、しょうがやレモンを試す、水分はちびちび補給する、といった工夫が助けになります。ただし水も飲めない・体重が大きく減る・尿が出にくいほどひどい吐き気(妊娠悪阻の可能性)は、がまんせず早めに医師に相談してください。点滴などで楽になれます。

第2三半期(妊娠14〜27週):「安定期」と呼ばれる心地よい時期

つわりが落ち着き、体調も気持ちも上向きになる人が多いのがこの時期。よく「安定期」と呼ばれます。お腹がふっくらしてきて、いよいよ妊娠を実感できるようになります。

妊娠14〜18週:アボカドほどに成長、お腹がふくらみ始める

赤ちゃんの大きさ:14週でレモン〜桃、18週でピーマンやアボカドほど(約14cm)。骨格がしっかりしてきて、羊水の中で活発に動いています。

よくある症状:食欲が戻る、肌つやが良くなる、エネルギーが回復する。一方で、お腹や胸の皮膚が伸びてかゆくなったり、鼻づまり・歯ぐきの出血が出やすくなったりします。

妊娠19〜23週:マンゴーからとうもろこしへ、はじめての胎動

赤ちゃんの大きさ:20週でバナナ〜とうもろこしほど(約25cm、頭からお尻まで約16cm)。ちょうど妊娠期間の折り返し地点です。

よくある症状:多くの人がはじめての胎動を感じるのがこの時期。最初は「お腹の中で小さな泡がはじけるような」「腸がぐるっと動くような」かすかな感覚です。はじめての妊娠だと20〜22週ごろ、2人目以降はもう少し早く気づくことが多いです。このころに妊娠中期の超音波検査(中期スクリーニング)を受け、赤ちゃんの体の発育を詳しく確認します。希望すれば性別がわかることもあります。

妊娠24〜27週:とうもろこしからカリフラワーへ

赤ちゃんの大きさ:24週でとうもろこし、27週でカリフラワーやレタスほど(約36cm、約900g)。まぶたが開き、音にも反応するようになります。

よくある症状:お腹が大きくなるにつれ、背中や腰の痛み、足のむくみ、こむら返り、胸やけが出やすくなります。お腹の皮膚に妊娠線が現れることも。

  • 胎動を意識し始めましょう。毎日だいたい同じ時間帯に赤ちゃんが動くリズムをつかんでおくと、後期に「いつもより動きが少ない」と気づきやすくなります。
  • 妊娠糖尿病の検査を24〜28週ごろに受けるのが一般的です。
  • 横向き(できれば左向き)で寝ると血流が良くなり、楽に眠れます。抱き枕を活用してみてください。

第3三半期(妊娠28〜40週):出産に向けての最終準備

赤ちゃんは急速に大きくなり、体重もぐんと増えます。お腹が重くなり、息切れや眠りにくさを感じやすい時期ですが、それだけ出産が近づいているということ。準備を整えながら、無理せず過ごしましょう。

妊娠28〜32週:なすからココナッツほどに

赤ちゃんの大きさ:28週でなす〜ココナッツ、32週で大きな白菜ほど(約42cm、約1.7kg)。肺が成熟へと向かい、体に脂肪がついてふっくらしてきます。

よくある症状:息切れ、頻尿の再来、骨盤まわりの圧迫感、足のむくみ。前駆陣痛(ブラクストン・ヒックス収縮)という、不規則でやわらかいお腹の張りを感じることもあります。これは本陣痛の練習のようなもので、休むとおさまるのが特徴です。

妊娠33〜36週:パイナップルからメロンへ、出産準備の総仕上げ

赤ちゃんの大きさ:33週でパイナップル、36週でメロンやロメインレタスほど(約47cm、約2.7kg)。多くの赤ちゃんが頭を下にした姿勢(頭位)に落ち着きます。

いま何をすればいい?

  • 入院バッグを準備しておきましょう(母子手帳、健康保険証、産褥用品、赤ちゃんの肌着など)。
  • 産院までの行き方や、夜間・急なときの連絡先を確認しておく。
  • 陣痛・破水のサインと、どんなときに病院へ連絡するかを医師・助産師と確認しておく。

妊娠37〜40週:かぼちゃ・すいかほどに、いつ生まれてもよい時期

赤ちゃんの大きさ:37週で正期産入り。40週で小さなかぼちゃやすいかほど(約50cm、約3.2〜3.4kg)。体の機能はほぼ完成し、いつ生まれても大丈夫な状態です。

よくある症状:赤ちゃんが骨盤に下がってくると胃のあたりが楽になり、代わりに膀胱への圧迫で頻尿が増えます。おしるし(少量の粘り気のある出血)や、規則的に強くなるお腹の張り、破水は、お産が近いサインです。

こんなときはすぐに連絡を(時期を問わず)

妊娠の経過はそれぞれ違いますが、次のような症状があるときは、自己判断せずすぐに産婦人科医・助産師・産院に連絡してください。我慢する必要はありません。

  • 性器からの出血(量の多少にかかわらず)。
  • 強い腹痛や、規則的に強まるお腹の張り(早産の可能性がある時期)。
  • 水分もとれないほどの激しい嘔吐
  • 後期に胎動がいつもより明らかに少ない・感じないとき。
  • 急な強いむくみ、激しい頭痛、目のちらつき(妊娠高血圧症候群のサインのことがあります)。
  • 透明な液体が流れ出る(破水の可能性)、発熱、つよいかゆみなど、いつもと違う・不安に感じる症状。

赤ちゃんの大きさ早見表(週ごとの目安)

身近な果物や野菜にたとえると、赤ちゃんの成長がぐっとイメージしやすくなります。あくまで目安なので、健診の数値と多少違っても心配いりません。

週数大きさのたとえおおよその大きさ
8週ラズベリー約1.5cm
12週ライム約5〜6cm
16週アボカド約11〜12cm
20週バナナ約25cm / 約300g
24週とうもろこし約30cm / 約600g
28週なす約37cm / 約1kg
32週白菜約42cm / 約1.7kg
36週メロン約47cm / 約2.7kg
40週小さなすいか約50cm / 約3.3kg

各三半期でしておきたいこと

週ごとの症状に振り回されすぎず、大きな流れで「いまやること」を押さえておくと安心です。

  • 第1三半期:葉酸サプリを始める、産婦人科を受診して妊娠を確定する、たばこ・アルコールをやめる、無理のない生活リズムを整える。
  • 第2三半期:中期の超音波検査と妊娠糖尿病の検査を受ける、胎動を感じ始める、体重管理と適度な運動(ウォーキングやマタニティヨガなど)、出産する施設を決める。
  • 第3三半期:入院バッグの準備、バースプランや陣痛時の連絡方法の確認、胎動カウントの習慣化、赤ちゃんを迎える環境づくり。

毎週の変化を記録しておくと、健診で医師に伝えやすくなり、後から振り返ったときのかけがえのない思い出にもなります。

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妊娠の40週は、長いようであっという間。つわりに耐えた初期も、はじめて胎動を感じた中期も、出産を待ちわびた後期も、すべてが赤ちゃんに会うための大切な道のりです。週ごとの目安はあくまで地図のようなもの。あなたとあなたの赤ちゃんのペースこそが、いちばん正しい歩み方です。気になることがあればいつでも医師や助産師を頼り、安心して、この特別な時間を過ごしてくださいね。

よくある質問

妊娠○週は何ヶ月にあたりますか?

妊娠は4週で1ヶ月と数えます。たとえば妊娠12週は妊娠4ヶ月の終わり、妊娠20週はちょうど折り返しの5ヶ月、妊娠28週は8ヶ月の始まりにあたります。全体では40週、約10ヶ月(十月十日)です。出産予定日は最終月経開始日から280日後として計算しますが、妊娠37〜42週に生まれれば正期産で、予定日とずれてもまったく心配いりません。

赤ちゃんの胎動はいつから感じられますか?

はじめての妊娠では妊娠20〜22週ごろ、2人目以降の方はもう少し早く気づくことが多いです。最初は『お腹の中で小さな泡がはじける』『腸がぐるっと動く』ような、とてもかすかな感覚で、ガス(おなら)と区別がつきにくいこともあります。週を追うごとにはっきりした動きになります。妊娠後期に、いつもより胎動が明らかに少ない・感じないと感じたときは、すぐに産婦人科や産院に連絡してください。

つわりはいつごろ始まって、いつまで続きますか?

つわりは妊娠5〜6週ごろから始まり、9週前後でピークを迎え、多くの人は妊娠12〜14週ごろから和らいでいきます。ただし個人差が大きく、つわりがほとんどない人もいれば、中期以降まで続く人もいて、どちらも異常ではありません。水分もとれないほど吐いてしまう、体重が大きく減る、尿が出にくいといったときは妊娠悪阻の可能性があるので、がまんせず早めに医師に相談してください。

妊娠中の赤ちゃんの大きさはどうやってイメージすればいいですか?

果物や野菜にたとえるとイメージしやすいです。妊娠8週でラズベリー、12週でライム、16週でアボカド、20週でバナナ、28週でなす、36週でメロン、40週で小さなすいかほどが目安です。これはあくまで一般的な目安で、健診の超音波で測る数値とは多少ずれることがあります。大きさが目安と少し違っても、医師から特に指摘がなければ心配しすぎる必要はありません。

三半期(トリメスター)とは何ですか?どう区切られますか?

妊娠期間を約3ヶ月ずつ3つに分けたものが三半期です。第1三半期は妊娠1〜13週で、つわりや強い眠気が出やすい時期。第2三半期は14〜27週で、つわりが落ち着き胎動を感じ始める『安定期』。第3三半期は28〜40週で、赤ちゃんが大きく育ち出産に向けて準備する時期です。それぞれの時期で受ける検査や注意点が変わります。

どんな症状があったら病院に連絡すべきですか?

性器からの出血、強い腹痛や規則的に強まるお腹の張り、水分もとれないほどの激しい嘔吐、後期に胎動がいつもより明らかに少ない・感じないとき、急な強いむくみや激しい頭痛・目のちらつき、透明な液体が流れ出る(破水)などがあれば、自己判断せずすぐに産婦人科医・助産師・産院に連絡してください。『なんとなく不安』という直感も大切なサインです。妊娠の経過は人それぞれ違うので、気になることは遠慮なく医師に相談しましょう。