月齢別 睡眠ガイド

月齢別 赤ちゃんの睡眠スケジュール:新生児から12か月まで(活動時間と総睡眠時間)

「うちの子、寝なさすぎ?それとも寝かせすぎ?」——夜中にこのページを開いたあなたへ。月齢ごとの活動時間(起きていられる時間)と1日の総睡眠時間の目安を、やさしくまとめました。完璧を目指さなくて大丈夫。赤ちゃんの睡眠には個人差があり、これはあくまで一般的なパターンです。

夜中の授乳のあいだ、片手でスマホを握りながらこのページにたどり着いたのかもしれませんね。「どれくらい寝かせればいいの?」「お昼寝の長さはこれで合ってる?」——そんな不安でいっぱいの夜に、まず伝えたいことがあります。あなたの赤ちゃんが、教科書どおりの時間に寝なくても、それは何も間違っていません。睡眠には大きな個人差があり、ここで紹介するのは、あくまで多くの赤ちゃんに見られる一般的な目安です。数字に縛られるためではなく、リズムを見つけるヒントとして読んでみてください。

このガイドでは、新生児から12か月までを月齢ごとに区切り、活動時間(赤ちゃんが心地よく起きていられる時間)と1日の総睡眠時間、お昼寝の回数の目安をまとめました。母乳でもミルクでも、添い寝でもベビーベッドでも、あなたの選択を否定するものではありません。どうか、肩の力を抜いて読み進めてください。

月齢別 赤ちゃんの睡眠時間の目安(早見表)

新生児から3歳までの、1日の合計睡眠時間・夜の睡眠・お昼寝・活動限界時間(起きていられる時間)の目安を1つの表にまとめました。ここに並ぶ数字は、健康に育つ多くの子どもが収まる「幅」であって、達成すべき目標ではありません。同じ月齢でもよく寝る子とそうでない子の差は大きいので、わが子の位置をざっくり確かめる地図として使ってください。

月齢1日の合計睡眠時間夜の睡眠昼の睡眠お昼寝の回数活動限界時間
新生児(0〜1ヶ月)14〜17時間8〜9時間7〜9時間4〜6回以上45〜60分
1ヶ月14〜17時間8〜10時間6〜8時間4〜5回45〜60分
2ヶ月14〜16時間8〜10時間5〜7時間4〜5回60〜90分
3ヶ月14〜16時間9〜11時間4〜6時間3〜4回75〜105分
4ヶ月12〜16時間9〜11時間3〜5時間3〜4回1.5〜2.5時間
5ヶ月12〜16時間10〜11時間3〜4時間3回2〜2.5時間
6ヶ月12〜16時間10〜11時間3〜4時間2〜3回2〜3時間
7ヶ月12〜15時間10〜12時間2.5〜3.5時間2〜3回2.5〜3時間
8ヶ月12〜15時間10〜12時間2〜3時間2回2.5〜3.5時間
9ヶ月12〜15時間10〜12時間2〜3時間2回3〜3.5時間
10ヶ月12〜15時間10〜12時間2〜3時間2回3〜4時間
11ヶ月12〜15時間10〜12時間2〜3時間2回3〜4時間
12ヶ月11〜14時間10〜12時間2〜3時間1〜2回3〜4時間
15ヶ月11〜14時間10〜12時間1.5〜3時間1〜2回4〜5時間
18ヶ月11〜14時間10〜12時間1.5〜2.5時間1回5〜6時間
2歳11〜14時間10〜12時間1〜2時間1回5〜6時間
3歳10〜13時間10〜12時間0〜1.5時間0〜1回6時間以上

スマートフォンでは、表を横にスワイプすると残りの列が見られます。

数字より、赤ちゃんの様子を

睡眠時間には大きな個人差があり、目安より少し多くても少なくても、元気に育っているお子さんはたくさんいます。合計時間よりも大切なのは、目覚めたときの機嫌、授乳や食事の進み具合、体重や身長の伸びといった毎日のサインです。なお表の「夜の睡眠」は、途中で目を覚ます時間も含めた夜のあいだの睡眠の合計です。夜中に何度か起きるのは1歳ごろまでは自然なことなので、そのまま数えて構いません。気になる状態が続くときや心配が消えないときは、かかりつけの小児科医に相談してください。

そもそも「活動時間(ウェイクウィンドウ)」って何?

活動時間とは、赤ちゃんが1回目覚めてから、次に眠くなるまでの、機嫌よく起きていられる時間のことです。この時間が短すぎると赤ちゃんはまだ眠くなく、長すぎると疲れすぎて(過覚醒)かえって寝つきが悪くなったり、夜中に何度も起きたりすることがあります。

大切なのは、時計だけでなく赤ちゃんのサインを見ること。あくびをする、目をこする、視線がぼんやりする、急にぐずる、耳や髪を触る——こうした「眠いよ」のサインが見えたら、活動時間の数字に多少早くても、寝かしつけのタイミングです。逆に、時間が来てもご機嫌ならもう少し待っても大丈夫。数字はガイド、赤ちゃんが先生です。

覚えておいてほしいこと:これらはすべて「平均的な範囲」です。早産で生まれた赤ちゃんは修正月齢で考えると合いやすいですし、よく寝る子・あまり寝ない子の差はとても大きいものです。あなたの赤ちゃんが範囲から外れていても、元気に育ち、体重が増え、機嫌のよい時間があるなら、多くの場合は心配いりません。気になることがあれば、いつでもかかりつけの小児科医に相談してください。

月齢別 活動時間の目安(ひと目で)

下のリストは、起きてから次に眠るまでの活動時間の一般的な範囲です。1日のなかでも、朝いちばんの活動時間は短め、夜の就寝前は長めになる傾向があります。

  • 新生児(0〜6週):約35〜60分。とにかく短く、1日のほとんどを眠って過ごします。
  • 6週〜3か月:約1時間〜1時間45分。少しずつ起きている時間が伸びてきます。
  • 3〜4か月:約1時間15分〜2時間。睡眠リズムが大きく変化し始める時期です。
  • 5〜6か月:約2〜2時間30分。お昼寝が3回から2回へ移行することが多いです。
  • 7〜9か月:約2時間30分〜3時間30分。安定した2回のお昼寝に。
  • 10〜12か月:約3〜4時間。1回のお昼寝へ移行し始める子も出てきます。

新生児期(0〜3か月):リズムはまだ無くて当たり前

この時期の赤ちゃんは、1日に合計14〜17時間ほど眠りますが、その眠りは昼夜の区別なく、2〜4時間ごとにこま切れにやってきます。体内時計(概日リズム)がまだ育っていないため、「夜にまとめて寝る」を期待するのは、まだ少し先のお話です。あなたが夜中に何度も起きているのは、何かを間違えているからではありません。これは新生児にとって、ごく自然で正常な姿です。

できることは、ささやかな土台づくりだけ。朝はカーテンを開けて光を入れ、昼は普通の生活音のなかで過ごし、夜は照明を落として静かに授乳する——こうした「昼は明るく賑やか、夜は暗く静か」のメリハリが、これから数か月かけて昼夜のリズムを育てていきます。今すぐ結果が出なくても大丈夫。種をまいている時期だと思ってください。

安全な睡眠環境のために:赤ちゃんはあおむけ(背中を下)で、かたいマットレスの上に寝かせ、ベッドの中には枕・ぬいぐるみ・厚いふとんを置かないようにしましょう。これは乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすために、世界中の小児科で勧められている基本です。

4〜6か月:睡眠が変わり始める時期

生後4か月ごろになると、赤ちゃんの眠りは大人に近い「浅い眠りと深い眠りのサイクル」を持つようになります。これは成長の証ですが、その分、眠りの浅い瞬間に目が覚めやすくなり、これまでよく寝ていた子が急に夜泣きするようになることも。いわゆる「睡眠退行(4か月の睡眠退行)」と呼ばれるものです。つらい時期ですが、これは脳が順調に発達しているサインでもあります。

この時期の総睡眠時間は1日12〜16時間ほど。お昼寝は3回前後で、夕方の短い「うたた寝」が少しずつなくなっていきます。夜の睡眠がまとまり始める子もいれば、まだまだ頻回に起きる子もいて、どちらも正常範囲です。あせらず、赤ちゃんの活動時間とサインに合わせてあげましょう。

7〜9か月:2回のお昼寝に落ち着く

このころには、多くの赤ちゃんが午前と午後の1日2回の安定したお昼寝に落ち着きます。総睡眠時間は1日12〜15時間が目安。離乳食が進み、はいはいやつかまり立ちなど運動量も増えるため、日中によく動いた日のほうが夜ぐっすり眠れることもあります。

一方で、寝返りやずりばい、人見知り・後追いといった発達の節目が、一時的に睡眠を乱すこともあります。新しいことを覚えると、夜中に「練習」したくて起きてしまう赤ちゃんもいるのです。これも数日〜数週間で落ち着くことがほとんど。今のリズムが崩れても、それはあなたの寝かしつけが下手だからではありません。

10〜12か月:1回のお昼寝への移行が見えてくる

1歳が近づくと、総睡眠時間は1日11〜14時間ほどに。多くの子は2回のお昼寝を続けますが、午前のお昼寝を嫌がったり、夜の寝つきが悪くなったりしたら、1回のお昼寝への移行のサインかもしれません。ただし、あわてて1回にする必要はありません。2回から1回への移行は、たいてい1歳〜1歳半のあいだに、ゆっくり進みます。

移行期は、お昼寝が2回の日と1回の日が混ざる「でこぼこ」な時期になりがちです。1回に減らした日は、夜の就寝を少し早めてあげると、疲れすぎを防げます。完璧なスケジュールよりも、その日の赤ちゃんの様子に合わせる柔軟さのほうが、ずっと役に立ちます。

1日の睡眠時間の目安(早見表として)

「うちの子の総睡眠時間って足りてる?」と気になったときのために、月齢別のおおまかな合計時間をまとめます。

  • 0〜3か月:1日 約14〜17時間(昼夜の区別なく、こま切れ)
  • 4〜6か月:1日 約12〜16時間(お昼寝3回前後)
  • 7〜9か月:1日 約12〜15時間(お昼寝2回)
  • 10〜12か月:1日 約11〜14時間(お昼寝2回→1回へ)

夜にまとまって眠る時間と、お昼寝の合計を足した数字です。1〜2時間の幅は当たり前。よく寝る子は範囲の上のほう、活発な子は下のほうに収まることもよくあります。

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こんなときは、すぐにかかりつけの小児科医へ

睡眠のリズムづくりは、決してあわてなくて大丈夫なことばかりです。でも、次のような場合は、月齢や時間にかかわらず、すぐに医療機関に相談してください。これらは睡眠スケジュールの話ではなく、赤ちゃんの体の安全に関わることです。

  • 呼吸が苦しそう、呼吸が止まる、唇や顔色が青白い・紫色になる
  • ゆさぶっても・声をかけてもなかなか目を覚まさない、ぐったりしている
  • 生後3か月未満の赤ちゃんに発熱(38℃以上)がある
  • 授乳・水分をとれない、おしっこが極端に減っている
  • その他、「いつもと違う」「何かおかしい」と感じる強い不安があるとき

「こんなことで受診していいのかな」とためらう必要はありません。あなたが一番、赤ちゃんのことを見ています。その直感を信じて大丈夫です。

最後に:完璧なスケジュールより、やさしい一日を

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。たくさんの数字を並べましたが、どうか忘れないでください——これらはすべて目安であって、合格点ではありません。赤ちゃんの睡眠は一直線には進まず、退行したり、また落ち着いたりを繰り返しながら、少しずつ夜まとめて眠れるようになっていきます。今夜うまくいかなくても、明日がだめになるわけではありません。

活動時間と総睡眠時間の目安を頭の片すみに置きつつ、いちばん大切なのは、目の前の赤ちゃんのサインを見て、あなた自身も休むこと。疲れたら頼っていいし、不安なら専門家に聞いていい。あなたはもう、十分すぎるほどよくやっています。

参考文献

このガイドの事実や数値は、以下の情報源にもとづいて確認しています。詳しくは「ガイドの作り方」をご覧ください。

  1. Paruthi S, et al. Recommended Amount of Sleep for Pediatric Populations: A Consensus Statement of the American Academy of Sleep Medicine. Journal of Clinical Sleep Medicine, 2016
  2. Helping your baby to sleep. NHS
  3. Getting Your Baby to Sleep. American Academy of Pediatrics, HealthyChildren.org
  4. Moon RY, Carlin RF, Hand I; AAP Task Force on Sudden Infant Death Syndrome. Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment. Pediatrics, 2022

よくある質問

活動時間(ウェイクウィンドウ)の数字どおりにならないと、何か問題ですか?

いいえ、問題ありません。活動時間はあくまで平均的な目安で、よく寝る子・あまり寝ない子の差はとても大きいものです。時計の数字よりも、あくび・目をこする・ぐずるといった赤ちゃんの「眠いサイン」を優先してください。元気で体重が増え、機嫌のよい時間があるなら、多くの場合は心配いりません。

うちの子は1日の総睡眠時間が目安より少ない気がします。足りていますか?

1〜2時間の個人差はごく普通で、活発な子は範囲の下のほうに収まることもよくあります。日中に機嫌のよい時間があり、体重が順調に増え、元気に過ごせているなら、多くの場合は足りています。極端に短い・常にぐったりしているなど気になる様子があれば、かかりつけの小児科医に相談しましょう。

お昼寝が2回から1回に減るのは、いつごろですか?

多くの場合、1歳〜1歳半のあいだにゆっくり移行します。午前のお昼寝を嫌がる、夜の寝つきが悪くなる、といったサインが移行の目安です。移行期は2回の日と1回の日が混ざる『でこぼこ』な時期になりがちなので、1回に減らした日は夜の就寝を少し早めて、疲れすぎを防いであげてください。

4か月ごろから急に夜泣きするようになりました。何か悪いことをしていますか?

いいえ、あなたの寝かしつけのせいではありません。生後4か月ごろは眠りが大人に近いサイクルに変化し、浅い眠りで目覚めやすくなる『睡眠退行』が起こりやすい時期です。これは脳が順調に発達しているサインでもあります。多くは一時的なので、活動時間と安全な睡眠環境を整えながら、あせらず乗り越えていきましょう。

夜中に何度も起きてしまうのですが、いつまで続きますか?

赤ちゃんによって大きく異なりますが、夜の睡眠がまとまり始めるのは個人差が大きいものです。新生児期に頻回に起きるのは正常で、月齢とともに少しずつ間隔が空いていくことが多いです。睡眠は退行と安定を繰り返しながら進むので、今夜うまくいかなくても焦らないでください。気になる場合はAI子育てアシスタントや小児科に相談を。

赤ちゃんを寝かせるとき、どんな環境が安全ですか?

あおむけ(背中を下)で、かたいマットレスの上に寝かせ、ベッドの中には枕・ぬいぐるみ・厚いふとんを置かないのが基本です。これは乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすために世界中の小児科で勧められています。呼吸が苦しそう、なかなか目を覚まさないなど気になることがあれば、すぐに小児科医へ相談してください。

生後6ヶ月の赤ちゃんは1日に何時間寝る?

1日の合計は12〜16時間が目安です。内訳は夜に10〜11時間、日中のお昼寝で3〜4時間、回数は2〜3回くらい。活動限界時間は2〜3時間ほどなので、起きてからの経過時間を目安に次の寝かしつけを始めると楽になります。前後にずれても、目覚めたときの機嫌がよく、体重が順調に増えていれば心配はいりません。

生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間とお昼寝の回数は?

合計14〜16時間、夜は9〜11時間、日中は4〜6時間、お昼寝は3〜4回、活動限界時間は75〜105分が目安です。この時期はまだリズムが定まらず、日によって差が出て当たり前。眠るときは仰向けで、かたく平らなマットレスに大人とは別の寝床を用意し、掛け布やぬいぐるみなど柔らかいものは置かないようにしましょう。

生後12ヶ月の赤ちゃんは何時間寝る?

合計11〜14時間、夜は10〜12時間、日中は2〜3時間、お昼寝は1〜2回、活動限界時間は3〜4時間が目安です。ちょうど2回から1回のお昼寝へ移る時期なので、2回寝る日と1回の日が混ざることもよくあります。夜中に目を覚ますこと自体はこの月齢でも珍しくありません。長く続く心配があれば小児科医に相談してください。