おむつとうんち

赤ちゃんのおむつの回数とうんちの色:日齢別の目安と受診のタイミング

おむつの中身は、飲めているかを知る手がかりのひとつです。生後1週間の日ごとの目安、母乳とミルクの違い、色の見方、急いで連絡したいサインを、情報源の違いも隠さずに整理しました。

おしっこは生後1週間の終わりごろに1日6回ほどまで増えるのが目安です。うんちの最低回数は情報源で差があります。色は黄色、茶色、緑色なら多くはふつうで、白っぽい、赤い、黒いうんちは医師に伝えてください。回数だけで判断せず、体重や赤ちゃんの様子と合わせて見ます。

赤ちゃんのおむつの回数はどのくらい?

おしっこは生後1週間の終わりごろに1日6回ほど、という目安で多くの情報源がそろっています(英国NHS、米国CDC、WHO、米国小児科学会AAP)。うんちはばらつきが大きく、生後4から7日ごろの最低回数は、NHSとUnicef UKが2回、CDCが3回(生後5日)、WHOが3回(生後5日超)、AAPが3から4回(生後5から7日)です。どれかひとつを合否の線にせず、幅として読んでください。

「おむつ替えの回数」は別の話です。NHSは、小さいうちは1日10から12回、大きくなると6から8回ほどの交換が必要なこともあるとしていますが、これは健康の基準ではありません。紙おむつはぬれ具合が分かりにくいので、新しいおむつに大さじ2から4杯の水を入れて感触を覚えておくと役立ちます(NHS)。

生後1週間の目安:日齢ごと

母乳の赤ちゃんについてのUnicef UKの表です。

日齢おしっこうんち
1から2日1から2回以上1回以上、緑がかった黒のタール状
3から4日3回以上、おむつが重くなってくる2回以上、茶色、緑、黄色と変わりながらゆるくなる
5から6日5回以上、ずっしり重い2回以上、黄色、水っぽいことも
7から28日6回以上、ずっしり重い2回以上、硬貨ほどの大きさ以上、黄色で水っぽく、つぶつぶが混じる

ミルクをよく飲む新生児は最初の1から2日で5回以上おしっこをします。母乳の赤ちゃんは母乳が増えるまで少なめのこともあり、生後3から5日にはどちらも24時間で8回ほどになります(AAP)。回数が日齢と同じくらい増えていく(生後6日で6回まで)という数え方もありますが、WHO自身が大まかな目安と呼んでいます。

  • 胎便:最初に出る、緑がかった黒でねばねばしたうんちです。NICEは生後24時間以内に出なければ医師に、AAPとNHSは48時間以内に出なければ受診を、としています。胎便が出ていても、ヒルシュスプルング病は否定できません(NHS)。
  • ピンクやれんが色のしみ:濃い尿の成分(尿酸塩)のことが多く、最初の数日はよくあります。続くときは飲む量が足りないことがあるので、助産師か小児科へ(Unicef UK、AAP)。
  • 黒っぽいうんちが続く:生後4日を過ぎても胎便が続くなら、飲む量の確認が必要です(WHO)。

おむつは体重と一緒に見ます。WHOは、おしっこやうんちが少ないことと、体重が十分に増えないことを、飲む量が足りない信頼できるサインに挙げています。生後数日の体重減少は出生体重の8から10%までが目安で(AAP)、出生体重に戻る時期はCDCが生後10から14日、WHOが生後2週の終わりまでです。赤ちゃんの体重が増えないときと新生児の授乳間隔と回数の目安もあわせてご覧ください。

1週間を過ぎたら:母乳とミルクの違い

  • おしっこ:ずっしり重いおむつが1日6回以上(NHS、Unicef UK)。6回未満や、濃い黄色か赤みがあって強くにおう尿は、母乳が足りないサインとされます(WHO)。
  • 母乳、生後1か月ごろまで:うんちが少ないのは安心材料ではありません。生後4日から6週で、24から48時間うんちがないなら助産師か保健師へ(NHS)。生後1か月未満で1日1回未満(AAP)、2回未満(West Yorkshire NHS)も相談してください。
  • 母乳、その後:回数が減ってふつうになる時期は、AAPが生後3から6週、WHOが生後20から30日、NHSが約6週です。うんちの間があく日数もNHSは数日、AAPは1週間ほど、WHOは1から10日かそれ以上と幅があります。うんちがやわらかく、体重が順調に増え、よく飲んでいるときに限った話です。
  • ミルク:新生児で1日5回まで、数か月で1日1回ほどに減ります(NHS)。AAPには毎日1回以上とするページと、1から2日あくこともあるとするページがあります。

赤ちゃんのうんちの色でわかること

色見方
黄色、からし色母乳でよくある色。ゆるく、つぶつぶが混じる
茶色、黄土色ミルクでよくある色。母乳よりかためで、かたくてもやわらかい粘土くらいまで(AAP)
緑色多くはふつう。健康な赤ちゃんの調査では47.4%で、緑色が中心の時期が1週間以上ありました。機嫌が悪く水っぽいなら相談を
離乳食のあと色もにおいも変わり、緑の野菜やビーツの色が出ることも

白い、赤い、黒いうんち:医師に伝える色

白っぽいうんち:白、灰色、クリーム色のほか、薄い黄色や薄い緑に見えることもあります。肝臓の病気のサインのことがあるので(AAP)、2回目を待たず、その日のうちに小児科に連絡してください。濃い黄色や茶色のおしっこ、2週間を超えて続く黄疸があれば、なおさらです。NICEは、37週以降の生まれで14日、37週未満で21日を超える黄疸を検査の目安にしています。胆道閉鎖症はまれですが、生後60日より前の手術で経過が大きく良くなることがあり、時間が大切です。母子健康手帳の便色カードは見比べる助けになりますが、カードや写真で自己判断はできません。写真で見ても医師や看護師が3分の1を見誤った調査があります。写真か便のついたおむつを持参してください。薄い緑はWHOでは問題ない色の中に入る一方、カナダBC州の検診では黄疸が続くときに注意する色とされ、黄疸があるかどうかで意味が変わります。

赤いうんち:少量でも小児科に伝えます(AAP)。出産時に飲み込んだ血、乳首の傷、肛門の小さな傷、おむつかぶれなどの原因もありますが、見分けるのは医療者です。離乳食前なら「食べもののせい」と考えないでください。血や粘液、水分が多いときはすぐ電話を。腹痛、飲まない、嘔吐、発熱、ほかの場所の出血を伴うときはすぐ受診してください。

黒いうんち:胎便の時期を過ぎて黒いなら連絡を。血液は腸を通ると黒くなります(AAP)。黒くねばるうんちや血便は、ビタミンK欠乏性出血症のサインのひとつです(CDC)。頭や顔のあざ、鼻やへその出血、顔色が悪い、血を吐く、けいれん、機嫌が悪い、ひどく眠がるも同じ一覧にあり、ビタミンKの投与を受けていない赤ちゃんは特に注意します。多くは命にかかわる出血が始まるまで前ぶれがないとCDCは述べています。鉄剤が原因かどうかも医療者が確かめます。

便秘?それとも回数が少ないだけ?

いきむ、泣く、顔を赤くするのはよくあることで、うんちがやわらかければ数日あいても便秘ではありません(NHS、AAP)。便秘を疑うのは、かたくコロコロしたうんち、かたいうんちに血がつく、10分以上いきんでも出ない、いつもより機嫌が悪い、お腹がかたいときです(AAP、NHS)。回数より、やわらかさと赤ちゃんの様子が手がかりです。NHSは、足を自転車のように動かす、お腹をやさしくなでる方法を挙げ、数日で変わらなければ小児科へとしています。果汁は情報源で意見が割れるので小児科に聞き、薬や浣腸、綿棒での刺激も自己判断で始めないでください。離乳食前の母乳の赤ちゃんに水は足しません。ミルクでかたいなら、表示どおりに作れているか確かめます(AAP)。牛乳は12か月未満には勧められません。飲む量が心配なときは、紙でも授乳とおむつの記録アプリでも、おむつの記録が役に立ちます(AAP)。

おむつの回数を、相談の材料に

Babymindの「毎日のお世話」では、おしっこ、うんち、両方、乾いているを1タップで記録でき、今日の回数と前回のおむつをホーム画面で確認できます。記録は無料です。うんちの色を判定する機能はなく、診断もしません。気になる色はアプリを見る前に医療者へ連絡してください。

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赤ちゃんの脱水のサイン

大泉門や目がくぼむ、涙が少ない、口が乾く、おむつがいつもより減る(AAPは1日6回未満)、うとうとする、機嫌が悪い、呼吸や脈が速い。その日のうちに受診するサインです。ひどく眠がる、手足が冷たく色が悪い、おしっこが1日1から2回は重い状態です(AAP)。おしっこが出ない時間について、NHSは12時間で救急、AAPは下痢のある赤ちゃんで3時間以上ならすぐ電話としています。場面が違うので両方覚えておいてください。下痢や嘔吐でも、医師に止められない限り授乳を続け、少しずつこまめにあげます。粉ミルクを薄めず、果汁や手作りの経口補水液は使いません(NHS、AAP)。

急いで連絡してほしいとき

すぐに119番か救急外来

  • 起こしても起きにくい、弱く甲高い声で泣く、泣き続ける、けいれん。肌や唇、舌の色が青い、灰色、白っぽい、まだら。肌が冷たくじっとりしている。呼吸がとても速い、苦しい。押しても消えない発疹。授乳のために起こせない、息が速くて飲めない
  • 12時間おしっこが出ない。吐いたものが緑や黄緑色、血が混じる、コーヒーかすのよう
  • 生後3か月未満で38℃以上、生後3から6か月で39℃以上、36℃未満。生後24時間未満の黄疸
  • 黄疸に加えて、いつもより眠りがち、飲まない、ぐにゃっとする。脱水のサインに加えて、肌が青い、灰色、白っぽい、まだら、冷たい、呼吸が苦しい、意識がはっきりしない、いつもより眠りがち
  • いちごジャムのような粘血便に、波のようにくり返す激しい泣き、足を縮める、嘔吐が伴う(腸重積の可能性)
  • 胎便が48時間出ない、お腹の張り、緑色の嘔吐に加えて、38℃以上か、水っぽくひどいにおいの下痢や血の混じる下痢がある(ヒルシュスプルング病の可能性)

急いで小児科か助産師へ(遅くともその日のうちに)

  • 飲まない、ぐにゃっとする、落ち着かない、24時間吐き続ける、吐いたものが赤、黒、茶色、大泉門が腫れている
  • 白っぽいうんち、濃い色のおしっこ、赤いうんち、胎便後の黒いうんち、生後24時間以降の黄疸や良くならない黄疸
  • 生後24時間(NICE)から48時間(AAP、NHS)たっても胎便が出ない。生後5から7日以降でおしっこ6回未満、うんちがまだ黒い、尿が濃い黄色か赤い点が混じる、生後5日以降も体重が減る、生後2週で出生体重に戻らない、生後6か月未満で母乳が24時間8回未満
  • お腹がかたく腫れて1から2日うんちがない、嘔吐を伴う。新生児でお腹がかたい。3日ほどうんちがなく、お腹の張り、痛み、いきみ、出血がある
  • 生後3か月以下の下痢。発熱、嘔吐、飲まない、脱水を伴う下痢。血の混じる下痢
  • おしっこのときにつらそう。生後1週以降のおむつの血。オレンジ色や強くにおう尿。うんちがかたい、水っぽい、においが強いなどの急な変化

赤ちゃんが具合悪そうに見える、何かおかしいと感じる。それだけでも連絡する十分な理由です。夜間や休日に迷うときは、こども医療でんわ相談(#8000)に電話できます。

参考文献

このガイドの事実や数値は、以下の情報源にもとづいて確認しています。詳しくは「ガイドの作り方」をご覧ください。

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  2. The Many Colors of Baby Poop. American Academy of Pediatrics, HealthyChildren.org
  3. How Can I Tell If My Baby is Constipated?. American Academy of Pediatrics, HealthyChildren.org
  4. Diarrhea in Babies. American Academy of Pediatrics, HealthyChildren.org
  5. Signs of Dehydration in Infants & Children. American Academy of Pediatrics, HealthyChildren.org
  6. Newborn Breastfeeding Basics. U.S. Centers for Disease Control and Prevention
  7. About Vitamin K Deficiency Bleeding. U.S. Centers for Disease Control and Prevention
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  9. Breastfeeding: is my baby getting enough milk?. NHS
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よくある質問

新生児のおしっこが1日何回なら足りていますか?

生後5日ごろからは1日6回ほどが多くの情報源の目安です。ただし回数を満たしても、それだけで足りているとは言えません。体重の増え、飲み方、赤ちゃんの様子と合わせて、助産師や小児科に見てもらってください。

赤ちゃんのうんちが緑色です。受診が必要ですか?

緑は多くの場合ふつうの色で、健康な赤ちゃんの調査でも半数近くに見られました。ただし機嫌が悪く水っぽい緑のうんちは、小児科か保健師に相談してください。黄疸が続いている赤ちゃんの薄い緑も、早めに伝えてください。

白っぽいうんちが1回だけ出ました。様子を見ていいですか?

様子を見ずに、その日のうちに小児科に連絡してください。肝臓の病気のサインのことがあり、1回でも伝える価値があります。元気そうでも同じです。写真か便のついたおむつを持っていくと説明しやすくなります。

母乳の赤ちゃんが数日うんちをしません。便秘ですか?

月齢によります。生後1か月ごろまでは、うんちが少ないと飲む量が足りないことがあるので相談してください。その後は、うんちがやわらかく、体重が順調に増え、よく飲んでいるなら数日あくことがあります。かたいうんち、血、お腹の張りがあれば小児科へ。

赤いうんちは食べもののせいのこともありますか?

離乳食が始まった赤ちゃんでは、ビーツやトマトの皮などで赤くなることがあります。離乳食前の赤ちゃんでは食べものが原因とは考えないでください。どちらの場合も、血かどうかを見分けるのは医療者なので、小児科に伝えてください。